イリモノづくり

デザインは身近にありました。要るもの作ろう イリモノづくり。

窯焚き初日についての日記。

だいぶんと日にちが経ってしまったわけですが、参加してきた窯焚き合宿について書いていこうかと思います。
窯焚き合宿は、11/20-22にかけて行われました。
簡単にまとめた記事は、すでに書いているのですが、せっかくの機会だったので今回からちょっと詳しめのやつを。

maili.hatenablog.com


半年ほど前から関わってきた循環型デザイン活動「ACGプロジェクト」の一環でございます。
これまでのACGプロジェクトの活動については、一覧ページがありますので、興味ある方はこの記事の最後の方からどうぞ。




窯焚き初日は、8:30スタートで穴窯のある久美浜へと向かいました。
2時間半から3時間ぐらいのドライブ。
美味しく昼食を食べた後、13:00に穴窯に無事に到着いたしました。

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なんとも言えない雰囲気のある穴窯。
山道の道路沿いにあるわけですが、ここで夜通し火の番をするのは、不安Maxです。
「窯の前は熱いから、長袖Tシャツ一枚でもいける」という事前にもらったアドバイスは本当なのでしょうか。

不安はさておいて、作業開始です。


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窯は、耐火レンガでできています。
外から見ている分にはまさしくレンガ色ですが、窯の中はなんと光沢あるグレーです。
窯で焼かれた時の灰が釉薬代わりになって、レンガの中が自然に釉薬処理されるようです。
なんと綺麗な。
窯の中は少しかがんだ状態で大人が2,3人入れる程の広さでした。
暗い。狭い。居心地良い空間ですね。


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窯にタイルを並べていきます。
タイル同士を重ねると、焼いてる過程でくっついてしまって剥がせなくなるようです。
加えて、火の流れや、窯の内部での温度の高低を考慮した置き方が必要だそうです。
なので、窯に並べる作業は、先生や陶芸家の方にお任せして、残りのメンバーはサポートです。
タイルを渡していったり、釉薬を塗ったり、コーヒーを入れたりと。


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そうこうしているうちに、頼んでいた薪が届いたようです。
大量の薪。一人ではびくともしない重さの袋が10袋ぐらい。
これでも足りるかなー、というところでした。
ちなみに薪は杉と檜(だったかな)で、一本一本は、二の腕ぐらいの太さと長さのサイズ感です。
ちなみに一本25円。
相場がどうなのかは全然知りませんが、全部でウン万円、って考えると、かなり高い気がします。
一回の窯焚きで消えるわけですし、ね。
労力もものすごいし、初期投資も大きいし。陶芸恐るべし。


午後7時頃、そろそろゴハンかなーと気が散りながら作業をしていると、申し訳程度の音量で、ガタッ!っと。
…なんということでしょうか。
摘んでいった棚の一段目から崩れていった模様。
…お先真っ暗です。
一から並べ直しです。
モチベーションゼロです。いや、僕が並べているわけではないですが。
写真を撮るムードでさえありませんでした。


ということで、夕食休憩。
カニ祭り。

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通信教育部長がわざわざ来てくださって(2日間も)、合宿中は料理部長となって料理してくださいました。
カニ祭り。

3種類のカニを喰らいました。
焼き牡蠣はじめて喰らいました。


そんなこんなで美味しい夕食も終了し、作業再開。
黙々と作業は続き、午後11時頃にようやく準備完了。

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無事に点火も終了。点火はあっけなかったです。窯の写真を撮っていて、気づいたら新聞に火がつけられてスタートしていました。
儀式的ななにかがあると思っていたのに。

さてさて、その後は交代制での、火の番です。
この日は金曜日で、参加者が少なかったので、僕を含め3人がこのまま朝まで火の番を行うことになりました。
料理部長は、4人目として話し相手として付き合ってくださいました。



火の番というのは、基本的に薪をくべる作業です。
デジタルで表示される温度を確認しながら、薪をくべていきます。
1200度1300度といった高温になると、頻繁に薪をくべる必要がありますが、初日はゆっくりと温度を上げる必要があるそうで、のんびりです。


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暇つぶしに、焼きマシュマロをして楽しみました。
カニの爪にマシュマロを刺し、穴窯の火で、マシュマロを焼き、喰らう遊びです。
これほどに贅沢な焼きマシュマロがあるのでしょうか。
色々と試した研究の結果、焼きマシュマロには200〜400度の窯温度が適温でした。
マシュマロの中は、とてもクリーミーで、まわりはこんがりと焦げてカラメルの味になります。
400度を超えてくると、クリーミーに溶けてくる前に、周囲が焦げきってしまい、焦げついた生マシュマロです。


深夜2時3時頃までは、こんな遊びで耐えれましたが、4時を過ぎた辺りからは、もはやそんな元気もありません。
11月も下旬の、日本海の深夜。
寒くないわけがありません。
ひたすらに寒い。
どこが長袖1枚でOKなんでしょうか。
フリース+ペラペラなダウンジャケットを上に着ても、凍えそうです。
作業用にしているジーパンは、膝に穴が空いています。
くそぅ。


そんなこんなで、
初日終了。
2日目は、また別の記事で。




これまでのACGプロジェクトの記事一覧もありますので、ご興味あるかたどうぞどうぞ。

maili.hatenablog.com



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