イリモノづくり

デザインは身近にありました。要るもの作ろう イリモノづくり。

求心力があるものが良いデザインである、と思った日の日記。

昨日はアカペラ繋がりの友人たちと4人で、通称「文化的な遊びの集い」でした。
今、命名しました。

文化的な遊びの集い、記念すべき初めのスケジュールは、メロンパンアイスを食べに行くことでした。
はて、文化的とは何なんでしょう。
さておいて、ここの店は一度、店の前を通ったことがあったのですが、その時はランチ前で諦めた経緯があったので、今回は個人的なリベンジです。
メロンパンアイスは夏季限定だったので、この9月中旬にもあるかどうかが心配でしたが、まだあるとの貼り紙がありました。
よかったよかった。車を走らせて、みんなを無理やり連れてきた甲斐がありました。
興奮冷めやらぬまま、コインパーキングに車を止めて、いざ店へ。

売り切れてました。

泣きながら自動精算機に100円玉を入れました。



気を取り直して、母校、京都造形芸術大学の学園祭に行ってきました。
もちろんこっちがメインです。そういうことにします。

大学を2度(初めは20歳付近、2度目は30歳付近)卒業していると、人に母校とか説明するのが面倒になるときがあります。“学生時代”とかいう言葉を使うのも、無駄に気を使ったりします。誰も気にしていないのは理解しつつも、その都度考えてしまう面倒さ。

どうでもよいので閑話休題。


学園祭は、自分の見たいところだけを案内して行くという、裏技を駆使しながら巡りました。
模擬店などもしっかりありましたが、なんといっても芸大生の作品が見れるのが楽しいポイントです。

4人で、「どの作品が良かった?」など、喋りながら見てましたが、僕以外の3人はほぼ同じ作品を挙げていました。
なんだろう、涙がよく出る日です。イネ花粉の季節なのかもしれません。


学生の作品をゆっくりと作品を見ていましたが、惹きつけられる作品とそうでない作品が、わりかしはっきりとあったような気がします。
その差はなんだろうと考えながら見ていました。
ほんの輪郭しかわかりませんでしたが、それは“求心力”であるような気がしました。


デザインとは何かを考えてみます。

デザインとは何かを変化させるためのものです。
何かを変化させるために、デザインをします。
そしてそのデザインを提案したり、実現化したりします。

「このデザインによって、あなたの生活はこう変わるんですよ。」と。


変化を提案する場合、受け入れてもらうために、まず目を向けてもらう必要があるし、目を向けてもらったあとに共感してもらう必要があります。こう考えると、デザインってセンスだけでは無く、すごく社会的な行為によって成り立っています。

目を向けてもらうためには、これまでとは違ったもの、すなわちインパクトが必要です。共感してもらうためには、伝えたい相手に伝わる必要があります。
それらを“求心力”だと思ったわけです。


求心力を持たせるものは、何があるんでしょうか。
コンセプト(思想)であれ、外観であれ、ノリや空気であれ、言葉であれ、果ては権力であれ。様々なものが求心力になり得る気がします。

そしてそれって、デザイン以外のものでも同じであるような気がします。
ちょっとした飲み会を開くことも、遊びに行くために友達を誘うことも。


日常生活の、ほんのちいさな提案であっても、それは変化の提案です。
それを良い変化にするためには、なんらかの求心力が必要なのかもしれません。




…とまぁ、そんなことを4人で話すわけもなく、とりとめもない話をダラダラと時間も気にせずに話す。笑う。からかう。からかわれる。ひき笑い。
こんなことに付き合ってくれる友達がいることに幸せを感じます。
これが幸せですね。“これが”じゃなくて、“これもまた、幸せですね”、か。